6日日/2003年7月3日(木) 天気は小雨のち曇りのち晴れ (その2




 今夜の食事の集合時間はホテルロビーに18:50です。次の特急は15:33にベルン着。集合時間に遅れないよう帰ってくるには、ベルン発17:26の特急に乗らないと行けないので、ベルンを見学するには時間が足らないようですが仕方ありません。おなかもすいたので列車を待つ間食事にしようと、駅前のコープへ行きサンドイッチや飲み物を買い、駅はずれの見晴らしのいい草地で昼食をとりました。青空も見えすっかりピクニック気分です。時間が来たので駅へ戻り5番線にいくと特急らしい列車が止まっています。駅員さんにベルン行きの特急であることを確認。ところが発車10分前だというのにドアが閉まっていて、中を見ると乗客は座っています。あれえ、どうして乗るのかなあ。これはすぐに解決しました。ドアの横のボタンを押して自分で開ける仕組みです。
 無事に乗り込んだ私たち4人は、2階建て車両の2階席に座り一路ベルンへ。インターラーケンヴェストを過ぎた列車は、おだやかなトゥーン湖を窓越しに見ながらシュピーツSpiez、トゥーンThunを経由してやがてベルン駅の地下プラットホームに到着しました。大きな駅なので帰りに迷わないようしっかり覚えながら地上に出ます。ベルンは人も車もとても多く、アルプス地方を旅していた私たちの目には大都会に映りました。駅前のバンホフ広場右手には市民病院、正面には聖霊教会があり、大勢の人が行き交っています。私たちはガイドブックを手に5ツ星ホテル・シュヴァイツァーホフの威厳ある建物と教会の間を通って旧市街を歩きました。
 シュピタル通りからマルクト通り、クラム通りとつづくメインストリートは幅10mほど。石畳の道の真ん中に路面電車の線路が走り、トロリーバスや普通のバス、車などがひっきりなしに通り、人もたくさん歩いていてとてもにぎやか(ある意味危険)です。両側の建物の通りに面している部分は石造りのアーケードになっていて、その長さはヨーロッパ最長とか。店をのぞきながらゆっくり見学することもできるのですが、何せあまり時間のない私たちは車道にはみ出しながら歩いたり、時々立ち止まって写真を撮ったり。ここでも窓辺には花が飾られ、国旗や州の旗が立てかけられて私たちを歓迎(?)しています。道路脇には斜めになったドアがあり、なんと地下へ降りる階段の入り口になつています。
 通りの真ん中には背の高い彫像のついた噴水がいくつも並んでいました。鮮やかに彩色された「バグパイプ吹き」や「食人鬼」、「熊の兵士」など旧市街に11ある噴水は城塞都市の名残りで、籠城した時の水の確保のため16世紀に造られたらしく、地図を片手にあちこち探して歩くのも楽しそうです(時間がなく残念)。ベーレン広場の角に建つとんがり屋根の建物は牢獄塔、かつての町の西門でその後牢獄として使われたとか。ここでちょっとしたアクシデント。トイレに行きたくなりお店や通りすがりの人に尋ねたのですが、なにやらレストランの地下にあるからそこへ行けといわれても場所が分かりません。うろうろするうちマルクト通りからクラム通りへの交差点の向こうにマクドナルドを見つけて事なきを得ました。その交差点角にあるのがベルンの町のシンボル・時計塔で、1191年に建てられた町で一番古い建物です。牢獄塔の前に西門だったこともあり、塔の下は通り抜けられるようになっていました。毎時4分前からからくり時計が動き出すらしいので是非見たかったのですが…(また残念)。
 アインシュタインが20代を過ごした家「アインシュタイン・ハウス」の看板を横目に見ながら、その先を右に折れると大きな教会、大聖堂が見えてきます。スイスで一番高い100mもある尖塔が青空高く突き上げていて見上げていると首が痛くなるほどです。尖塔の下、正面入り口の上の方に「最後の審判」の繊細な彫刻が飾られています。塔に登って旧市街を一望できるとガイドブックに書いてありましたが、時間切れであきらめました(またまた残念)。そろそろ駅の方へ戻らないと…。アーケードを見ながらの帰り道、Waisenhaus広場にはテントが立ち並び骨董品や雑貨、衣類などが売られていて大勢の人が集まっていました。見るからに安物っぽいものもたくさんあり、かえって親しみを感じたのは貧乏人の証拠でしょうか。
 ベルンは想像していたよりずっと楽しい町でした。町全体に中世の雰囲気が色濃く残っており、4日日のルツェルンより見るべきところもはるかに多いように思います。短い時間でしたが十分満足した私たち4人は、予定通り17:26発のインターシティ特急に乗り、18:20インターラーケンオスト駅に無事帰ってきました。私たちはここで連れの岡山のお二人とは別れて、おみやげを仕入れに向かいのコープへ一直線。トブローネチョコレートなどを買って急ぎ足でホテルへ戻りました。
 夕食は公園の前にあるカジノ・クアザールで、ヨーデルのショーを見ながらいただきました。女性1、男性2の3人組でいろんな楽器(道具)を使ったショーはそれなりにおもしろかったのですが、もう少し短めでもよかったかな。メニューは野菜サラダ、ビーフシチューの横にご飯が添えてあるハヤシライス風のもの、デザートなど。食後、ホテルの前を通り過ぎ、スイスで最後の夜(といってもまだ明るい)を名残り惜しげに散歩しました。
 明日は11時チューリヒ発の飛行機なので、こちらを7時に出発です。これまでの出来事をあれこれと話しながら荷物をまとめ、12時に休みました。

インターラーケンオスト駅

駅近くの牧草地で昼食

ベルン行きインターシティ特急

ベルンの旧市街は
中世の雰囲気が色濃く残る

16世紀に作られた彫像のついた噴水

マルクト通りにある時計塔

スイス一高い尖塔を持った大聖堂



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