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2日目/2003年6月29日(日) 天気は晴れ (その1) |
| 昨夜遅かったにもかかわらず、5時前に目が覚めました。しばらくじっとしていると窓を通して鳥の鳴き声が聞こえ、少し明るくなってきました。となりのT子さんはまだ眠っています。起こさないようにそっと着替えて散歩に出かけました。ホテルの裏手は麦畑が広がり、さらにその右手にはひまわりも咲いています。同宿の他の日本人ツアー客や外国の方も10人ほど、さわやかな朝の散歩を楽しんでいました。空は晴れ渡って、今日は絶好のモンブランMont-Blanc観光日和です。 部屋へ戻り、朝食までの間に荷造りをしました。セーターやウィンドブレーカー、手袋などの防寒具をリュックに詰め、靴も持参したトレッキングシューズに履き替えて準備は万端。7時前にスーツケースをドアの前に出しておいて(あとでバスまで運んでくれます)、食事に出かけました。朝食はいわゆるバイキング形式です。3種類ほどのパン、ハム、チーズ、ゆで卵、ヨーグルト、ジャムなどで、飲み物はコーヒー、ジュース、ミルクなどが用意されていました。生野菜はありません(このあともあまり生野菜は出てこなくてちょっと残念)。添乗員の高橋さんの話では、ヨーロッパのホテルの朝食は元々「コンチネンタル」というパン、チーズコーヒー、紅茶で済ませる簡単なものが基本だとか。今回の私たちのツアーは「アメリカンスタイル」の朝食になっていますが、本場アメリカのホテルほど豪華でないのはやむを得ないらしいです。 7:50、大型バスに乗っていよいよ出発です。SARSの影響か総勢18名とこじんまりした人数でしたので車内はゆったり。モンブラン観光の基地、フランス領シャモニーChamonixまで快適なドライブです。途中の国境もさすがに地続きのヨーロッパだけあって、いとも簡単。パスポートを見せる必要もなく運転手さんが「シャパニーズツアー」と叫んだだけで素通りしました。谷あいのきれいな道を走って、ほどなくバスはシャモニーに到着。ここは人口1万人の小さな町ですが、モンブランや周辺の山への登山基地であり、ロープウェイなどで手軽にアルプスを楽しめることもあって世界中から観光客が訪れます。しゃれた山小屋風のホテルやクラシックな建物が立ち並び、窓にはきれいな花が飾られていて想像通りの町並みです。 エギーユ・ドゥ・ミディAiguille du Midi展望台へ上がるロープウェイ乗り場には、観光客がいっぱいで行列ができていました。私たちも添乗員さんからチケットをもらい、外国人観光客のあとに並びました。乗り場に帰ってくるまで自由行動です。標高1000mのシャモニーの町から途中の駅Plan de I'Aiguille 2317mで乗り換えて、終点の北峰駅Piton Nord 3777mまでたった20分で一気に登るこのロープウェイ。とくに中間駅から北峰駅へは急傾斜を「そんなに早く登らんでも」と思うくらいのスピードです。 岩壁にはさまれた終着駅へ降りてトンネルを抜け外へ出ると、そこは別世界でした。気温は1度。幸い風はほとんどなかったのですが、寒い!あわててウィンドブレーカーのファスナーを閉め、手袋とサングラスを取り出して駅の上の展望台へ向かう階段を登ると……何とすばらしい光景でしょう!出発前に写真で見ていた景色とはくらべものにならないほど息を飲むような世界が広がっているんです。麓のシャモニーの町を見下ろすように立っているぎざぎざの針の山のシャモニー針峰群、その向こうにはドリュー、エギーユ・ヴェールト4122mの険しい頂きが見え、雪原をはさんだ右手にはあの有名なヨーロッパ三大北壁の一つグランドジョラス4208mの雄大な岩壁がそびえています。さらに右手には雪におおわれたアルプスの女王モンブラン4810mの丸い頂上が手の届きそうなほど間近に見えています。そしてその下からはシャモニーの町に向かって滑り落ちて行くような氷河の荒々しい姿も……私は外国人の方に混じって夢中でシャッターを切っていました。空はあくまで青く、風がないので思ったほど寒くもなく何と気持ちいいんでしょう。そばにいた添乗員さんが「今日は珍しく天気がいいので、あそこにマッターホルンも見えますよ」。いわれた方角をよく見るとずっと遠くの高い山の右手に小さな三角が。あれがこのあと行くことになるマッターホルンか。 駅の上の展望台の向かいにはさらに高い展望台があり、そちらに移動。添乗員さんから「走らないでゆっくり歩いて下さい」といわれていたことを興奮のあまり忘れていた私は、階段を降りる途中で息切れとめまいがしました。簡単に登って来られるので、ここが富士山の頂上と同じ高さということをついつい忘れてしまいます。高山病にかからないよう注意して歩きながら、橋を渡ってエレベーターで中央峰Piton Central 3842mの展望テラスへ上りました。先程の眺めをさらにパワーアップした360度さえぎるもののないアルプスの絶景をまたまた堪能。サングラスと手袋、ウィンドブレーカーは必携です。すぐ下のテラスでは10数名の本格的な登山姿のグループが休んでおり、これからどこかの山へ行くところなのでしょうか。下の雪田への出口のとなりにもうひとつBelvedere Reboffatという展望台があり、ここは木でできた遊歩道を通ってイタリアへ向かう3連のロープウェイやグランドジョラスの勇姿をより近くに見ることができました。 時間も迫ってきたので麓の駅までおりることになりましたが、中間駅でちょっと道草を。このあたりには黄色やピンク、うすむらさきの花がいっぱい咲いていて、のんびりとハイキングを楽しむ人もたくさんおり、私たちも時間を気にしながら少しだけ歩いてみました。なんて気持ちいいんでしょう。 待ち合わせ時間には全員揃い、近くのレストランで昼食です。メニューは「ラクレット」。この地方独特の料理だそうで、大きな(30cmくらいの)ラクレットチーズを半分に切ったものの切り口をヒーターで温め、軟らかくなったチーズをナイフでこそげ落として、それをパンや茹でたじゃがいもにつけて食べます。添え物はほかに生ハム、サラダ菜、ピクルスなど。簡単なようで意外にこそげるタイミングが難しく味も少し塩辛かったのですが、みんなわーわーいいながら楽しく食べることができました。チーズを消化するために普通は白ワインを一緒にいただくそうです。(私はビールでしたが) |
![]() エギーユ・ドゥ・ミディ展望台への 高速ロープウェイ |
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![]() 左)シャモニー針峰群とドリュー 右)グランドジョラス |
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![]() アルプスの女王モンブラン |
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![]() ロープウェイ駅すぐ上の展望台 |
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![]() イタリアへ向かう3連ロープウェイ |
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![]() 中央峰(3842m)の展望テラス |
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![]() 中間駅でちょっと散策 |
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![]() 中間駅近くから遠くドリューを望む |
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