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超音波には空気があるところや骨などの石灰化がある部分は見えにくい特性があり、おなかの臓器の全てが見えるわけではありません。
その特徴を十分に活かし検査を行う必要があります。
主に検査する部位は肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などで、下腹部では膀胱や前立腺、女性では子宮や卵巣が見えます。
反対に見えにくい場所は、空気のある肺、胃腸、骨などです。
よく見られるエコーで見つかる病気について簡単に説明します。
肝臓の中にできた水のたまった小さな袋。
超音波検査で肝臓の中に黒い点として見られるものです。人間ドックでも約10人に1人の頻度で見られるもので心配ありません。痛みなどの症状はまったくありませんし、日常生活で注意する点もありません。大きくならないかどうか様子を見る必要があります。問題となるのは非常に多くの肝嚢胞ができて肝臓の本来の組織がなくなってしまう場合だけです。
腎臓の中にできた水のたまった小さな袋。
超音波検査で腎臓の中に黒い点として見られるものです。痛みなどの症状はまったくありませんし、日常生活で注意する点もありません。人間ドックでも約8人に1人の頻度で見られるもので心配ありません。大きくならないかどうか様子を見る必要があります。問題となるのは非常に多くの腎嚢胞ができて腎臓の本来の組織がなくなってしまう場合だけです。
肝臓の細胞に脂肪がたまりすぎたもの
超音波では正常の肝臓に比べ白っぽく映ります。また脂肪に邪魔されて超音波が深いところまで届かず、肝臓の奥まで十分観察することができなくなります。
肝臓は栄養を蓄えたり、形を変えたりする倉庫や工場の働きをしている臓器です。アルコールを飲みすぎたり、栄養を取りすぎ太ったりすると栄養が脂肪に形を変えて肝臓の細胞に蓄えられてしまいます。脂肪肝といえば食事の脂肪分を減らせばよいと考える方が多いのですが、甘いものやアルコールも取りすぎると脂肪になり肝臓に貯まります。
運動や食事に気をつけて標準体重を保つことが大切です。血液検査でGOTやGPTの増加が見られる場合は、すでに肝臓が悲鳴を上げだした証拠ですから十分注意してください。痛みなどの症状はほとんどありません。
体重は一番簡単な目安となりますので、ご家庭で毎週、曜日を決めて計るようにしてください。
胆嚢にできたイボ(ポリープ)
人間ドックの超音波検査でも約8%の頻度で見つかるものです。大半がコレステロールのかたまりで、ほとんどの場合心配ありません。痛みなどの症状はまったくありませんし、日常生活で注意する点もありません。ただ、ほかの腫瘍と見分けにくいことがありますから、1センチを超えるポリープが初めて見つかった時には、他の検査(CTや内視鏡を使った超音波検査)でも本当に良性のポリープなのか確認する必要があります。ポリープが大きくなれば悪性に変化することがありますので、初めて見つかった場合は3ヵ月後、6ヵ月後、1年後と様子を見て大きくならないか確認しなければいけません。


